05/01

2009 05/01 カテゴリー : 岩木山コラム

なぜ、「還暦」という節目を作ったのか。大昔、寿命が短かったときには60歳という年齢は長寿という称号のようなものだったかも。単に、人間を60年間やったから祝うということではなくて、それまでの人間関係を見直すとでも言うか、確認に近いものかも。

赤チャンチャンコを着て、孫に囲まれ、歯が抜けて、頭に毛が無く、鼻水や白鼻毛が出ている。 よだれが出るので赤ん坊がするような「よだれかけ」をし、老人用パンパース、チンチンなんかどこにあるやら…そのくせ、若い女が来ると興奮したりして。

これがジジイの特徴だが、そこまで老いがきてない人も多いはずだ。やっぱし、嘘でも還暦をやっていただく際には、こんなイメージで大人しくしていな
ければいけないものなのか。
では、実際の本人の状態はどうなのか?中古車のディーラー査定で、新車が6、新古品が5、買主の事情ですぐの返品でも少し走っていたら4、状態が良くて5
万km走っても4の場合もある。
これを目安に査定すると、髪は30歳代から薄くなっているし、腰はヘルニア、いたるところに結石があり、やや高血圧ぎみなんていうと、2か1の査定になる
のか。

ただ、人間の場合はロボットではないわけで、頭の中身が物を言うかもしれない。この観点から言うと、絶好調だ!世の中のことが鮮明に見えてきているし、自己の見解も持っているつもりだ。逆に言うと「頭でっかち」と言えるかも〜

刻々と還暦の『祝宴』が近くなり、尻が落ち着かない毎日が続いている。

2009 04/15 カテゴリー : 岩木山コラム

「山開き」の式典が済むと、まず押し寄せるのはスキー客。ゲレンデとはまったく違う魅力だと絶賛し、山岳の難コースを滑走する。

雪が消えるとトレッキングの面々の番だ。この頃になると、打ち合わせたように花々が咲き始める。ミズバショウ、オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、かたくり、シバザクラ、菜の花、そして山頂付近ではここ岩木山の固有種ミチノクコザクラが花開く。

こんな風に花の明るい話題だけで毎日がすごせるなら、筆者も寝起きの重い気分が無くなるだろうが、現実は考えねばならない事が山積みで憂鬱な気分から抜け出せないでいる。

年度が替わっても、景気は回復するどころか悪くなる一方だ。これほどの経済危機にもかかわらず、日本人はのんびりしているように思えて仕方ない。派遣社員をどの企業も切り捨てたが、この先は正社員も大きなリストラが待っているはずだ。

100年に一度とか、今までに無いという表現はマスコミが謳ったものであり、経済界ではこのような危機が訪れても倒れないように対策をしている。い
わゆるリスクヘッジだが、派遣社員のシステムや工場分散などもその一つの手段なのだ。これに対して、雇われ側は会社の言いなりだ。なぜ、解雇が決まる前に
交渉する事が出来なかったのか?保証を勝ち取るための闘いはどうしたのか。

首を切られた人達が飯を貰う為の行列をテレビで見た。寝る場も一時的に与えられるというが、これはホームレスの人達と同じ扱いだ。この人達は「雇われ人」として、その業界を理解して職に就いたのだろうか。職場にいて、冷静な目があれば突然の解雇は無かったのではないか。

こんな状況は実に痛ましいことだが、その原因を国も企業も突き止めることが出来ないでいる。世界全体の問題だが、日本はこの方法で脱出するという答えを持っていない。

こんなカオスの状況は今始まったのでない、現代人間の弱点がそこにあったのだと強く訴える作家がいる。ジャーナリストであり、芥川賞作家である辺見庸氏。

カミュ著の『ペスト』を引用して辺見氏は説く。「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、パンデミック(感染爆発)に現代を読み解く鍵があ
る。TVやネットの大きな存在。モニターに表れる総てを真実と思ってしまう危険な習慣。逆に、TVやネットで虐殺シーンを観ながら、家族で食事ができる無
関心さが怖い。ノンフィクションとフィクションの見分け方を、自分は判断していると思い込んでいる人が危ない。そんな危険な事が、まさか自分に起こるはず
が無いと思うところに大きな落とし穴がある。日本でも、すでに起きているにもかかわらず誰も関心がない。この状態が、パンデミック「感染」なのだ。

犯罪の多様化、経済の建て直しをと困惑しているのは日本だけではない。世界全体がこの問題と、エネルギー・地球温暖化など深刻な問題を抱えている。早咲きする花々の不気味さ、自然が破壊されている状況を『なぜなんだ?』と深刻に考えることが必要だ。まだ、遅くはない筈だから…

2009 04/01 カテゴリー : 岩木山コラム

青森県中南地域県民局の主催で”知のデザイン考”の講演があった。

講師が、ユニバーサルデザイン(UD)の国家的プロジェクトで代表を務める中川聰氏。「アナロジーとイノベーション〜類似性から脱却する視点〜」と
いう演題はかなり難解だ。UDから考えるデザインとは、使う人の要求と利便性を満たすものでなければいけないというテーマだ。とかく、デザインを優先する
ことで、使う人がどう使うかを考えない物づくりをする人が多い。自分側の事情や、売らなければならない条件が先に立ち、結果的に売れない物づくりをしてし
まう。

私達の日常に溢れる「デザイン」。そのいろいろな物や空間が、真から使う側の人々を考えて造られているだろうか。
スウェーデン製の遊具を設置している誰も利用しない公園、異常に使いにくい公共施設の洗面所、開けにくいビンのキャップなど挙げればきりがない「粗悪品」が、私達の生活する周囲には多く存在する。

講演がもう一つあった。アソベの森いわき荘で勉強会のような集まりが有り、その時の講師がドーンデザイン研究所・代表・デザイナー水戸岡鋭治氏。氏
は、駅ビルの空間デザインや新幹線車輌のデザインなど仕事の幅が広い。UDを謳わないが、公共施設や電車の内部までデザインは使う側に立った考えをしてい
る。先の中川氏と共通する考え方がそこにある。

人間が生活するという事は、何かの道具や空間に関わる事になる。できれば、気持ち良く生活したいから「色や形」「音」「匂い」「味」「感触」の五感にこだわりたい。

洋服やバッグなどをブランド名だけで選ぶ人がいるが、着用して疲れるような服は避けるべきだろう。むしろ、少数派であってもこよなく愛せるような良質の品物を、造る側に望むと同時に、使う側も選べるだけの「目」を鍛えたいものだ。

2009 03/15 カテゴリー : 岩木山コラム

2月中旬になっても雪が降らない岩木山。地球温暖化は確実にこの山にも影響を見せている。山麓の人々は、口をそろえて過去何十年か前にもこんなことがあったと、恐怖感から脱しようと『にわか気象士』の予報が始まる。

地球温暖化問題からいったん外れるが、最近、火山活動に異変があるように感じるのは筆者だけだろうか。かつては活動の周期を預言者のように唱えた学
者がいたが、近代では観測する事が総てであるかのようにいたるところに地震観測機、地熱測定器などを設置、宇宙からの監視データからも予測できるという。

さて、岩木山はどうなのか。休火山である以上、いつかは活動する事があるのかもしれない。温泉はマグマに熱せられて地上に出てくるわけだから、岩木山の地下にもマグマが存在する事は間違いない。

国内の源泉総数2万6,796、温泉場数3,023(2003年3月調べ)という数からみても、日本は温泉の国であり火山地帯の上に存在する「火の国」であることは間違いない。こんな風に考えると尻が落つかなくなるが、事実だからもっと怖い。

火山が活発化して、地熱が高くなっているのか?地球温暖化で気候が変化している事が原因か?とにかく、ここ津軽一帯、岩木山にも雪が降らない。道は
乾ききっていて、いったん降り出した雪は続かないから二三日で消えてしまう。前号でも雪の仕事関係者達があぶれているといったが、農業、特にりんご農家は
もっと深刻だ。今までのやり方では良いりんごは育たないだろうと不安顔だ。

はたして、我々人間の認識は正しいのだろうか?地球は何万年もの間に様々な変化をしてきている。宇宙的に考えれば、地球対様々な星との関係だろう。
特に太陽は独自の変化をしている。どんな影響が今後あるか分からない。予測できる流星群は安全かもしれないが、予測できない宇宙の変化もあるかもしれな
い。宇宙の中の地球という小さな存在。ビッグバンのような現代の科学では想像できない規模の宇宙の変化が、再び訪れるかもしれない。

雪が降らなくなった現象を前に、ここだけの問題と思っている人達が多いのは現実だろう。ただ、地球に住む人間として、地球を自分が住む「家」として大切にしてほしいものだ。地球温暖化から生じる異常気候は、我々人間が起こした『罪』なのだから。

 

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