お山参詣

お山参詣

第34回 レッツウォークお山参詣
写真:岩木山神社本殿写真:お山参詣(幟と参拝道写真:御幣と岩木山写真:お山参詣(境内でお囃子)写真:お山参詣(ご来光)

「岩木山」は、安寿・厨子王の伝説を残す信仰の山。祀られているのは安寿姫。 全国の山には主に女性の神が祀られています。だから昔は、岩木山には女性が入れなかったとか… 今は、岩木山は老若男女、心のやさしい人であれば、どなたでも受け入れる心の広い「お山」です。

お山参詣のあらまし

重要無形民俗文化財(昭和59年1月)

津軽地方の人々にとって「岩木山」はかけがえのないシンボルであり、古くから「お岩木山」とか「お岩木様」と慣れ親しまれてきました。 旧暦の8月1日には、「五穀豊穣」「家内安全」を祈願して、この「お岩木様」に集団登拝する行事が「お山参詣」・「ヤマカゲ」といわれている行事です。

この行事がいつ頃から始まったかは定かではありません。
一説によると鎌倉時代の初期といわれていますが、現在のように形式化したのは江戸時代中期(1719年)約289年前。その当時は、8月1日だけは一般の人々は山に入ることが出来ず、藩主のみが登拝するものでした。 明治に入ってから、一般の人たちによるお山参詣がメインになったといわれています。

お山参詣の日程

お山参詣は、向山、宵山、朔日山と3日間行われます。

1. 初日

向山(むかいやま)と呼ばれる初日、岩木山神社では、訪れた多くの人たちが参道を上ってお参りします。

2. 二日目

翌日の「宵山(よいやま)」では、大勢の参拝者が黄金色の御幣や色あざやかな幟(のぼり)を掲げ練り歩きます。白装束に身を包んだ参拝者たちは、登山囃子が響く中「サイギ、サイギ」の掛け声を響かせ、岩木山神社を目指します。

3. 最終日

最終日の3日目は、旧暦8月1日の「朔日山(ついたちやま)」。参拝者は岩木山の山頂を目指して未明に出発します。懐中電灯などの明かりを頼りに岩場を登り、山頂付近でご来光に向かって手を合わせます。

このページの上へ

お山参詣の唱文(登山)

  1. 懺悔懺悔(サイギサイギ)/過去の罪過を悔い改め神仏に告げこれを謝す。
  2. 六根懺悔(ドッコイサイギ)/人間の感ずる六つの根元。目・耳・鼻・舌・身・意の六根の迷いを捨てて汚れのない身になる。
  3. 御山八大(オヤマサハツダイ)/観音菩薩・弥勒菩薩・文殊菩薩・地蔵観音・普賢菩薩・不動明王・虚空蔵菩薩・金剛夜叉明王
  4. 金剛道者(コウゴウドウサ)/金剛石のように揺るぎない信仰を持つ巡礼を意味します。
  5. 一々礼拝(イーツニナノハイ)/八大柱の神仏を一柱ごとに礼拝する。
  6. 南無帰命頂礼(ナムキンミョウチョウライ)/身命をささげて仏菩薩に帰依し神仏のいましめに従う。

岩木山神社には、岩木山大神という五大柱の神がある。

このページの上へ

お山参詣の唱文(下山)

岩木山神社に無事登拝の報告をした後は、楼門からバダラ踊りをして帰途につきます。

いい山かげた朔日山かげた…バダラ、バダラ、バダラヨー

バダラ、バダラ…「跋折羅」=バサラ=おテンバ娘などのように極端にはしゃぐ。おどける。はめをはずす。バダラ踊りは、登拝を無事すませたという喜びと、お山がそれぞれの願い事を聞き入れ登拝した方々に神通力が宿ったということを表現したものです。

 

このページの最上部へ