岩木山観光協会Iwakisan Tourist Association

2022パトロール情報14

2022.3.23 - [岩木山パトロール情報]

百沢登山道。南面では、積雪表面が日中の日射や昇温により融解し、夜間の冷え込みによって凍結する春のコンディションになり、積雪構造は安定化の傾向にあります。先週末のまとまった降雪により、固い旧雪(凍ったザラメ雪)の上には比較的柔らかい雪が載っていますが、標高1200m以上は氷化している部分もあるので、アイゼンやピッケルを適切に使用して行動してください。

今日は、鳥海山直下で、雪庇の崩落が引き金となった雪崩を確認しました。(幅:約5m、長さ:約100m)今後も、さらに昇温が進み、雪庇等の崩壊、崩落が起きやすくなりますので、自分の行動している場所の上部の地形に気を付けて行動してください。

また、急斜面では多くの点発生雪崩が見られます。雪が緩むと、誘発した雪崩が小さくても落下するに従って雪を巻き込んで規模が大きくなることがよくあります。今シーズン、他の山域では、滑走者が、自身が誘発した雪崩に巻き込まれて流されクラック(雪の割れ目)に転落するという事故がありました。(詳細情報はこちら)https://snow.nadare.jp/news/2022/000044.html

湿雪の場合、初動が小さな雪崩であっても、コンディションによってはこのように規模が大きくなりますので、「たかが点発生」と過小評価せず、自分の行動する場所の地形、斜度、スケールなどに留意して行動しましょう。