岩木山観光協会Iwakisan Tourist Association

2022パトロール情報③

2022.3.3 - [岩木山パトロール情報]

弥生コース。3月1日の麓の雨は標高約700mから上では雪でした。標高1115mでの観測では、積雪表面50cmの中に複数の弱層(雪崩の原因になり得る弱い層)を確認しました。/終日、南西から強い風が吹いていたため、尾根の南側から北側に向かって大量の雪が運ばれて堆積していて、表層雪崩を起こし得る板状の性質を持った積雪(ウインドスラブ)を形成しています。特に大黒沢右岸側の斜面はその傾向が顕著です。/標高や方位によって雪質が大きく異なるコンディションです。標高600m周辺を境に、下部は積雪表面がモナカ状になっています。スキーやスノーボードで滑降する場合、雪質の変化に応じてスピードをコントロールしましょう。

登山道利用の際は尾根のピークから北側での行動はリスクが上がる可能性があります。

大黒沢右岸の風上側で雪が削り取られた注意の必要な斜面。飛ばされた雪が風下側の斜面に堆積している様子。